どーも。大雪です。
先日、半年ぶりに友人と会いました。
パフェ食べたり、コーヒー飲んだり、ツブ貝焼いて食べたりしました。
そんな楽しい2人の会話のネタは、仕事のグチ・今後の人生の不安・自分と周囲の病気。
最後のあたりの内容がこれですからね。
友達との半年ぶりの会合で得た結論は、「健康第一っていうけど、お金あっての話だからね」でした。つらい。
— 大雪 (@ooyuki200) June 10, 2019
いやーねー。年取るって。
友人の花子(仮名)は私と同年代、40代後半戦に突入した女性で、30年以上の付き合いです。
母親は数年前に他界。後期高齢者の父親と、引きこもりの兄(暴れたりはしない。家族間のコミュニケーションは普通にする)を持ち、現在派遣会社に登録して求職活動中。
正社員の職は、移動した適正のない部署での勤務や人間関係に耐えられず退職。
資格を取って転職したものの、要領が悪いので契約更新してもらえず、次の仕事も続くか心配という、ちょっぴり難易度高めな人生を送っています。
なにせ収入が少ないので貯金もわずか。もちろん投資はしていません。
老後の不安も大きく、やはり最近話題の2,000万円問題には国に対して憤慨しておられるのだろう…と思ったら、意外と冷静でした。
40代低収入女性が、老後2,000万円問題をどう考えているか
老後2,000万円問題とは、2019年6月3日に金融庁が発表した、老後の資産形成に関する報告書内の数字の一部が一人歩きしたものです。
・金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」/金融庁・PDF
・人生100年時代、2000万円が不足 金融庁が報告書/日本経済新聞
かなり誤解されたまま独走状態に入った2,000万円。
花子はその数字を聞いたとき、今の自分がそれだけ貯めるのにどのくらい期間が必要なのか計算しました。
すると100年かかるとわかり、「(´ー`) フッ」と静かに笑ったそうです(ひと月16,000円貯める計算)。
でもそこで怒ったり絶望したりはしませんでした。
だって老後の生活にかかるお金なんて人それぞれですから。
金融庁が報告書の元にした数字だって、あくまで一つのケースにすぎない。
年金プラス2,000万円必要な人は、自分で計算して準備すればいいんです。
花子は2,000万円無くても何とかなる、あるいは何とかすると決めました。その時の状況に応じた生活で生きていくと。
「支給される年金以上の生活がしたいなら、それは自分でなんとかするしかない。そこを頑張るか頑張らないかは、自分で決めるしかないんだ。」と、生ハムを食べながら言っていました。
国の年金制度はもう廃止しろという意見もあるらしいけど、「じゃあリタイアしてから死ぬまでの生活費全部自分で用意して」って言われたら、私には無理ですね。
現在支給されている額には及ばないとしても、私や花子にとって、年金はやはり老後資金の大きな柱であることは間違いありません。
なかなか苦しい将来が待ち構えていますが、素直に言って今までも楽だったためしはないです。こんなもんです。
毎日の生活を守りながら、自分にできるベターを探すしかない。というのが、花子と私の現時点での結論でした。
政治家は建設的な話し合いをしてくれ
ひとつ、花子が怒っていたことがありました。
野党に怒っていた。
「騒ぐことが目的で迷惑。そこにお金も時間も使ってほしくない」だそうです。
日本の国の行く末を左右する大きな問題を、現政権を攻撃するためだけの道具にするんじゃないよ。なにがアベガーだよ。
与党にだって怒ってるよ。
報告書受け取らないってなんだよ。受け取らなかったら問題消えるのかよ。
国民に誤解を与えたんなら、何がどう誤解なのかしっかり説明しなさいよ。このままだと単純に疑心暗鬼が深まるだけだぞ。
・「老後に2000万円」撤回へ 金融相「報告受け取らぬ」/日本経済新聞
年金問題って、日本の社会全体の問題がごった煮で煮詰まってるから、触りたくねーっていう気持ちはわからんでもない。
でも国会議員がそこから逃げるなら存在理由はなんなんだい。
ちゃんとみんなで話し合って!
大多数の人は意外と冷静かも。しれない
花子には今以上に貯金することも、収入を上げることも残念ながら難しいです。
諦めてしまって向上心が無いと受け取られるかもしれませんが、自分や世の中の状況を把握し、現実的に対応しようと努力しています。
メディアでは論点のずれた報道が多くなされていますが、実は多くの人が花子と同じように、意外と冷静に今回の事態を受け止めているのかもしれないな、と思いました。
しかし冷静に現実的にだけじゃなく、選挙で投票するなどして、自分たちの存在をアピールしていく行動もしていかなきゃねぇ…と花子に言うのを忘れたのでここで書きます。
たぶん花子ここ見ないけど。
では。

